虚無の思想 |
2008/10/26 (Sun.) 「嫌な事からは逃げない方がいい。 だって、嫌な事をやった後の経験値がすごい。 それに、嫌だった事がいい思い出になってくるじゃないか。 ああ、あの頃が懐かしいな・・・とか」 「でも、僕はあんまり好きじゃないなぁ・・・ 嫌な事は嫌じゃないか。 それだったらなにもしない方がいい。 "君子危うきに近づかず" それに、進んで嫌な事をするなんて、 君はよっぽどのMだな」 「・・・事実を言われても困る」 「・・・」 「でも、まぁ経験したほうがいいよ。 人生は永い。どう自分というものを動かすか という疑問にぶつかった時にその経験を使えば 答えが見えてくるからね。 経験は重要」 「俺は・・・、経験論は好きじゃないなぁ・・・」 「なぜ?」 「うーん、なぜと言われてもなぁ。 経験のない人間が蚊帳の外だから かな。 自分はどこからが経験というのに属するのか分からない。 それに、経験と呼ばれるものをあまり体験していない。 だから自分は知識に頼る。 知識は裏切らないし、盗まれない」 「・・・なるほど」 「んー、どっちも大切だね。経験も知識も」 |
虚無の思想 |
2008/10/27 (Mon.) 「私は堕落しても生きている・・・」 |
好奇心 |
2008/10/28 (Tue.) 「幼児は見てて面白いねぇ 彼らは何にでも好奇心を示すしぃ・・・ 彼らから学ばなくちゃなぁ・・・ 自分もまだまだ好奇心が足らないねぇ」 |
虚無の思想 |
2008/10/29 (Wed.) 「強気になれ」 |
ナヤミちゃん |
2008/10/29 (Wed.) 「私はどうして存在しているんだ? 私には分からない。 両親が交わったからか・・・? じゃぁその両親の両親は・・・? ・・・なぜこの世界は生まれたんだ? 誰が作ったんだ。勝手にできたのか? 私には分からない。 ・・・分からない・・・。 クソッ!自分の無力さに腹が立つ・・・! こんな疑問を持つことができるのに 自らの力で答えを導き出そうとしない。 自分は愚かだ・・・悲しい・・・ 結局、自分はこういった人間なのだ。 堕落していく。私には分かる。 底なし沼にズブズブ浸かっていく・・・ いいんだ、これで うん、いい。 これが駄目だと証明できるほど自分は頭がよくない。 自分は肯定もしないし、否定もしない・・・ いいんだ、これで・・・」 |
・・・ |
2008/11/3 (Mon.) 苦労して得られたのは、"他人より苦労している"という優越感・虚栄心だけだった。 |
願望 |
2008/11/3 (Mon.) 願望が欲しいという願いが叶った。 好奇心が欲しいという願望を持った。 好奇心さえあれば、なんでもできる。 どこまでもいける。 |
虚無の思想 |
2008/11/4 (Tue.) 「・・・なんで、なんで私がそこまでしなくちゃいけないのよ・・・」 |
虚無の思想 |
2008/11/5 (Wed.) その彼というのがよく分からなかった。 彼はいつも独り言をぼやぼや言っていたし、 彼はいつも一人だった。 虚言を彼はよく言っていた。 俺は将来すごいとか将来はXX(任意の言葉)になるとか 要は自分の未来は輝かしいということを自慢したかったのだろう。 そこで、僕は質問してみた。 「具体的にどうすごいの?どうするの?」 彼は黙り込んでしまった。 唸り声は上げたものの、具体的に答えることはできなった。 彼は抽象的な、そして断片的なことを言い続けていた。 僕は悲しくなった。 虚栄心がここまで人を変えるのだなと。 彼は今どうしているのだろうか。 まだ、狂言を言い続けているのだろうか。 僕は知らない。 具体的にすべてを答えることが出来る人間はすごい人間だ。 僕はまだそんな人間に出会ったことがない。 悲しい。 悲しい。 |
物に使われる |
2008/11/6 (Thurs.) 放課後 ナヤミちゃんが帰り道を歩いていると、携帯電話の広告に目が止まった。 (また、新しくなるのか。へぇー、時間は常に動いているなぁ・・・) などと考えていると、どこからか声が聞こえてきた。 「申し訳ございません。すいません・・・」 どこかの営業マンらしき人が携帯電話を使って誤っている姿が見えた。 (なにか失態を犯したのだろうか、ああいう人は大変だろうな。 あの人は、うまく責任から逃れられるのだろうか) 一瞬、その人の顔を見ることができたのだが、 震えた顔をしていた。 なにかに怯えるようなそんな顔をしていた。大人が。大の大人が。 ナヤミちゃんは思った。 (大人になりたくない) (私も・・・ああなるのだろうか。いやだ怖い、怖い) (私は、責任に耐えることができない、もういい、もういいのです) . . . 帰りの電車に乗っているときにふとさきほどのことを思い出していた。 (・・・あの人は物に使われているな・・・、 いや、あの人だけではない。 もともと、便利なものとして生まれたものが、 人間にとって不利益な影響を及ぼしているような気がするのは私だけなんだろうか・・・ どこでも電話できてしまうから、さっきのようなことが起きてしまうんだ。 あそこにあるファミレスだってコンビニだって 24時間営業だから犠牲になる人間ができてしまう・・・ 便利なものが生まれると人間が楽に・・・、なるのかな・・・ 楽をするために生まれた道具によって蝕まれている・・・) そんなことを考え (いやいや、技術は発展させなければならない。 技術の発展に犠牲は付き物さ) (ほんとうにそうか?本当にそう思うのか? 物に使われているんだぞ!? 時代を後退させれば・・・) (なに言ってんだ、常に進み続けるものを・・・) (なくしてしまえばいいんだよ。すべて) (私には分からない) そんなことを考え続けていた。 そしてある答えを導き出した。 すべて人間は時間に使われている。 (私たち現代人は時間に追われすぎなんだ。 なんで時間なんて気にするんだ。 時間なんて、ただの目安ではないか そんなのに使われてどうするんだ?) (時間は必要だ。先人たちの苦労をしらないのか?) (ふん、そんなものを作り出した人間なんてクズだ。 そいつらのおかげで大勢の人が苦しんでいる) (時間・・・昔に戻りたい) 色々なことをナヤミちゃんは考えたが、 ごちゃごちゃした頭であることを閃いた。 「そうだ、なにも考えないようにしよう」 |