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2008/01/07 (Mon)から2008/01/31 (Thu) まで

2008/01/07 (Mon)
「ママも・・・パパも・・・みんな・・・いなくなっちゃった・・・」

女の子が目を覚ますと誰もいなかった。
最初はものすごく楽しかった。
なにしろ、ガミガミいう人間がいなくなったから
やりたい放題なのである。

女の子はおかしをたくさん食べた。
母親がいると、
「肥満になるから駄目」
「脳に血液がまわらなくなって、頭が悪くなるから駄目」
「晩御飯が食べれなくなるから駄目」
などと理由をつけられて、たくさん食べることができなかった。
女の子はそれが嫌だった。

だから、女の子はむしゃむしゃぱくぱく食べた。
(こんな幸せなことがあったなんて・・・!)
女の子は食欲という存在に感動している。

そのあと自分のベットでおもいっきり跳ねた。
これをすると女の子の母親はいう。
「ほこりが舞うからやめなさい!」
でも、その母はいないのだ。
女の子はおもいっきりぴょんぴょんと、
ぎしぎしと軋ませる音を思い切り立てて跳ねた。

それから夜更かしをした。
長く起きていると
「もう寝なさい!」
と両親に怒られてしまう。
でも、もういない。
女の子はワクワクした。
初めてする夜更かしは、ドキドキした。
なんというか胸が高鳴り続けるのだ。

文句を言う人間はいない。
すき放題できる。
女の子はそれがうれしくてたまらない。

「いいなぁ大人は、こんな楽しいことを好きなときに出来て・・・
わたしも早く大人になりたい」
女の子はそう思った。

しかし、それも長くは続かなかった。
虚しくなってきたのだ。
虚無感が女の子を支配する。


それから数日後、女の子は街に出てみた。
でも、誰もいなかった。
聞こえるのは風の音のみ。
街は、もう何年も前に廃れた、といった感じだった。

「いいもん・・・、わたしにはキューブちゃんがいるから・・・」
キューブちゃんというのは抱いている人形、
顔が四角い。
女の子の誕生日にもらって以来ずっと抱いている。
女の子曰く「抱き心地がたまらない」とのことらしい。

街を歩いてどれくらい経ったのだろう。
気付いたら、郊外に着いていた。
日が暮れかかっていた。

「みんな・・・どこにいるのだろう・・・
わたし、こんな長いことかくれんぼしたことないから
よくわからないな・・・」

すると、

(未完)

2008/01/08 (Tue)


2008/01/08 (Tue)
ちょっと考案してみます。

名前:往生 智慧(おうじょう ちえ)
容姿:まだはっきりと決まっていないけど、
眉毛は太め、たまに眼鏡をかける
たまに髪を結える(ポニーテールになったり、ツインテールになったりする)
性格や特徴:言いたいことをハッキリという人間
なので、ほとんどの同姓からは嫌われている。
異性にやや人気あり。
往生という苗字だけど、往生(生まれ変わること)は信じていない。死ぬと無になると考えている。

頭がいい、成績は常に上位。
常に、正しく物事を認識し判断しようとしている。
だけど、正しいの定義がよく分からなくなる。

煩悩ナヤミとは親しく仲がよい。
放課後、人がいない図書室などで議論っぽいことをする。
(智慧が一人で喋り続ける場合が多いので、議論になっていない)

口癖は「その定義を言え!定義を!」
    「・・・その意味を具体的に教えてくれないかな?」

"無知に開き直って「それ、どういうことですか」「どうしてですか」とひたすら質問を浴びせかける。恥じることはない。哲学の祖、ソクラテスが得意とした正攻法だ。"

彼女はこの文章に強い影響を受けている。


家庭:父、母、そして智慧の三人家族。
まだ小さい頃、両親がしていた性行為をこっそり見てしまい
それがトラウマになっている。
性行為をひどく嫌悪している。
(あんな下品なことできるか!
クソッ!なんで私を造った!?私は造られることを望んでいなかったのに・・・)
とか思っている。

どんなに愛情を降り注がれても両親を、
(ふん!色欲の塊が!)
と内心思い、見下している。

(どいつもこいつも、いつの時代も求めるものは色欲か!
くだらない!実にくだらない!
こんな色欲だらけの世界から早く脱したい、無になりたい)
とか思っている。

人が人を作ることに違和感を感じている。

嫌なことがあると
「無になりたい」
とボソッと小声で喋りだす。

また、同性を異性を人間として見ることで性欲を押させることに成功した。
「前までは、同性を同性として、異性を異性として見ていたから、なにかオドオドしていたんだ!」
それによって以前より強気な性格を手に入れることが出来た。
傲慢を手に入れたことによって強くなったと彼女は思い込んでいる。

食事は少量、胃を小さくして少量の食料で生きられるようにしたいという彼女の願望からきている。
お風呂は1時間。睡眠は6〜8時間。

2008/01/09 (Wed)
智慧が帰ると家に灯りがついていなかった。
(お母さんもお父さんも帰ってきてないのかな。まぁ、それはそれでうれしいけどね)

そして、鍵を開け家に入ると、クラッカーの音が響いた。
「「智慧ちゃん誕生日おめでとう!」」
智慧の父親と母親の声が響いた。
(そうか、今日は私の誕生日だったんだな・・・)

なにか家族にとっていい日とか特別な日だと、この家庭ではオムライスを食べる。
智慧の好物はオムライスであり、彼女にオムライスを語らせると・・・
「卵は3個ぐらい使う、これぐらい使わないと駄目だ!うまく巻くことができない!
バターをそこそこ使う、いや、結構使った方がうまい!
砂糖をそこそこ入れる。ここがポイント、この砂糖こそが卵のうまさを最大限まで引き出すのさ!
卵は半熟がいい。半熟のうまさはすごい。
また、チキンライスを作るときに入れるケチャップは少なすぎず多すぎないことだ
これにはコツが必要で・・・
また、オムライスの歴史を紐解いてみても・・・」
と、こんな感じにしばらくの間語り続ける。
いつもは少食の彼女だが、オムライスの時は違う。
たくさん食べる。

誕生日プレゼントはオムライスだったりするのかもしれない。
両親が何を買い与えたらいいのかよく分からないからなのかもしれない。
そして智慧は、お金のかかる趣味や娯楽を持っていない。
欲しいものを両親に提示していないからなのかもしれない。
欲しいものを言えばすぐに買い与えてくれる家庭だからなのかもしれない。

智慧は、図書室や図書館で借りてきた本を黙々と読み続けるような人間。
ブランドとかそういった類のものには無頓着であるが、わずかに関心がある(一応女の子だからね)
「綺麗な服を着る理由は、自分に関心を持って欲しいから。
でも、関心を持たせて一体なんになるんだ?」
彼女はこのように述べている。


「あ・ありがとう・・・」
智慧は照れながら、そしてうれしそうな声で言った。

彼女は感動していた。このときの彼女の心情は以下のようなことである。
(べ・べつに、う・うれしくなんかないんだから!
この二人が求めているのは私じゃなくて色欲なんだからね!)

往生 智慧は、変なところで頑固であり、そして変なところでツンデレである。

2008/01/10 (Thu)
図書室で二人は本を黙々と読んでいた。
智慧がナヤミちゃんの方を見ると、
何か浮かない顔をしていたので何があったのか尋ねてみた。
「ナヤミちゃんどうしたの?なんか元気ないね」
「今年はあまりいい年ではないみたい・・・」
「どうして分かるの?」
「占いでそう出たんだ・・・」
「占い!占いだと!?占いは根拠がない!
そんなものを信じるのは無知な人間のすることだ!
賢い人間はそんな愚かな虚無に惑わされないものなのだよ!
ナヤミちゃんは無知ではない!
『無知ではない!』これは一体どう証明はどうすればいいのか
その証明をするためには無知とはどういうものなのか知っておかなければならない
無知の定義は
"何も知らないこと、知識がないこと"
"学問のないこと"
"知恵がないこと。おろかなこと"
だいたい、主観的にみるか客観的に見るかでだいぶ違ってくる。
自分で無知ではないと叫ぶのと、他人から無知ではないと言われるのでは全然違う。
前者は傲慢な印象を与えるのに対し、後者は...」
(今日はやけに嬉しそうに語るなぁ・・・
なにか、いいこと・嬉しいことがあったのかな?)
ナヤミちゃんはそう思いほほえみながらきいていた。
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制服どうしよう

2008/01/12 (Sat)
名前の発音
往生 智慧(ちえ)
ち にアクセントがくる

「知恵を絞る」とかの知恵とか智慧とか智恵は
え にアクセントがくる

2008/01/13 (Sun)
「その意味を具体的に教えてよ」

2008/01/15 (Tue)


2008/01/16 (Wed)
「なんだよ!名誉のために利益のために学問を学ぶのか!?」
「そうだよぉ」

彼らの口論にナヤミちゃんはおろおろしている。

彼のへらへらとした態度、智恵はそれが大嫌いだった。
「学問というものはすばらしいと感化されるべきものなんだ!」
「学問ができる人間は、勝手に名誉や利益がついてくるじゃぁない?」
「名誉や利益に囚われながら学問を学ぶ人間が私は嫌いなんだよ!
そういうものに囚われないで素晴らしいものだと感化される
そういうのが大事なんだよ!」
「でもぉ、結果として引っ付いてくるじゃない。名誉と利益が。できる人間に限るけどぉ。
それでいいじゃない。僕には、君の考えが、理解できないねぇ」
「理解しなくていい!」
智恵は叫んだ。

「できる人間がそう言えば謙虚な感じに聞こえるけどぉ
君みたいなできない人間が、そう言っても妬みとか嫉妬みたいな感じに聞こえるねぇ」
「・・・なんだと?」
「冗談だよぉ」

ナヤミちゃんはおろおろしてい
る。
「私は悲しいんだ。なぜそこまで名誉と利益にこだわる?」
「人間だからでしょ。人間とはそういうものだよぉ
君には理解できないと思うけどさぁ」
「あぁ、理解できないね」
「そういうものだと思うよぉ、人間ってねぇ」
智恵はそれを認めたくなかった。
(無になりたい、なぜだ、なぜ・・・、ああいう類のものを求めるんだ・・・)
智恵はその時そんなことを考えていた。

ナヤミちゃんはおろおろしてる。
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やっぱり智慧より智恵の方がいいかもしれない

2008/01/17 (Thu)
夢の中で寝言を言っている夢をナヤミちゃんは見た。
図書館みたいなところで
「荀子はこう述べています。

『高い山に登ってはじめて空の高いことがわかり、
深い谷を見てはじめて地の厚いことがわかるように
君子も古代の理想的な王の遺した貴いことばを知って、
はじめて学問の偉大さが分かるのである...
...人知れぬ努力を重ねない者には、
顕著な名誉が与えられず。
目立たない仕事に打ち込まない者には、
輝かしい功績は得られないのである...』

...うーん...ねむい...ぐぅ...」
みたいなことを言っていたけど
起きた頃には忘れちゃったみたい

2008/01/18 (Fri)
智恵は夢を見た。
自分がもう一人いる夢だった。
もう一人の智恵はなにかおどおどしていて、
彼女から見ると情けないというか助けたいというか
なんというか・・・

そんな夢を彼女は見た。

2008/01/19 (Sat)
彼女は悩んでいた。
(考えなくていいことは考えなくていい)
(本当にそう思うの?なぜ?)
(やめろ!考えさせないでくれ!)

2008/01/20 (Sun)


2008/01/21 (Mon)
「んーまいっちゃうなー」
そう彼は言うと頭をぽりぽりと掻いた


「荀子はこう言っているよ、智恵ちゃん。

『気を治め心を養う方法について
血気にはやる(一時の情熱にまかせて無分別な行動をすること)剛強なたちであれば、
他人と調和して心をやわらげ
あまり考えすぎるたちであれば、ただただ素直になるようにし、
大胆で粗暴なたちであれば、従順になることでおぎなおうようにし、
落着きのないたちであれば立ち振る舞いに節度をつけるようにし、
心のせせこましいたちであれば、
気宇広大(きうそうだい 物事に対する心がまえが大きく立派なこと)になるようにし、
馬鹿丁寧でしまりがなく貪欲(非情に欲のふかいこと)なたちであれば、志を高く持つようにし、
凡俗でのろまなたちであれば、
先生(荀子のいう先生とは自分の悪い部分を忠告してくれる人のこと)や友人の感化でみがきをかけ、
怠惰で軽はずみなたちであれば、災難がふりかかることを忠告し、
まじめ一方なたちであれば、儀礼や音楽の教養を身につけるようにさせる。
だいたい、人間の気を治め心をととのえる方法は、伝統的な慣習である礼にしたがうのが最も近道であり、
先生について教えを受けるのが最も要を得ており、心のめざすところを一定にするのが最も効果がある。
そもそも、以上のようなことが気を治め心を養う方法といわれているものである』

私はもっと素直にならなくちゃなぁ・・・
だから智恵ちゃんはもっと他人との調和を・・・
・・・寝てる・・・」
ナヤミちゃんは「はぁ・・・」とため息をつくと再び読書に集中し始めた。
それからしずかにゆっくりと時間が流れていった。

2008/01/22 (Tue)
「せっかく忠告してやってるのに!」
「あんたは忠告の意味を理解していない」
「・・・なんだと?」
「忠告の意味は"心をこめて、過ちや欠点などを直すように言うこと。"
あんたは本当に心をこめているのだろうか、
なんというか憂さ晴らしに私を罵倒しているとしかおもえない」
「なんだとぉ?」

2008/01/23 (Wed)
あぁ、堕落してる。
あぁ、怠惰の渦に飲み込まれる・・・。

2008/01/24 (Thu)
「罰として、しばらく壁をじっと見てろ!」
(これ意味あるのかな)
"汝、意味を求めるな!さらなる知識を求めよ!"
そんなことが壁に薄く書かれていた。
(誰が書いたのだろう・・・?
意味より知識を求めるんだ・・・
それって意味あるのかな・・・)
そんなことを彼は考えていた。

2008/01/25 (Fri)
理解しようとするんだ

2008/01/26 (Sat)
「だからよぉー」
そう言って、彼はめんどくさそうに理由を述べた。

2008/01/27 (Sun)
「ふん!どいつもこいつも求めるものは頭ではなく下半身か!
くだらない!実にくだらない!」
「いや、違うねぇ、僕は、乳房を求めているねぇ」
「とりあえず、しね!」
「いやだよぉ」

2008/01/28 (Mon)


2008/01/29 (Tue)
「私は、従うべきか反抗すべきか、意志の決定に迷い、
執着も離反もできない愚か者だ」

2008/01/30 (Wed)


2008/01/31 (Thu)



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