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2007/12/11 (Tue)から2008/01/06 (Sun)まで

2007/12/11 (Tue)
彼女は悩んでいた。
「知識を自慢して一体なんになるんだろうか・・・
見栄を張ってどうするのだ・・・
もうこれ以上自分の首を絞めたくない・・・

私は沈黙を覚えなければならない。

今まで知識をひけらかしていた部分を沈黙に変換する。
お喋りな部分を沈黙に変換する。
虚言を沈黙に変換する。
うん、自慢や虚言よりも沈黙の方が好きだな」

2007/12/12 (Wed)
「僕に向けられた攻撃、批判、矛盾は
受け入れるか、受け流すんだ
そして、自分からは攻撃しない

僕はカッとなりやすい人間だということを
犯罪傾向にあることを自覚するんだ
いいな?分かったな?
分かった、かんばるよ
本当か?本当に理解したのか?
完全に理解するということはありえない
でも、だいたい理解したよ
それに、仮に罪を犯すと僕はおそらく罪悪感に潰されると思うから...
なかなか理解しているじゃないか
そうかな

いいな?自分に向けられた攻撃、批判、矛盾は受け入れるか、受け流せ
そして、自分からは攻撃するな

分かったよ」
彼はそんなことをぶつぶつと独り言を言っていた。

2007/12/13 (Thu)
その言葉は深閑とした昼のうちに異様な調子を持って繰り返された。

2007/12/14 (Fri)
「人は理解できないものを怖がるんだ。
だから・・・」

2007/12/15 (Sat)
「不言実行・・・不言実行・・・」

2007/12/16 (Sun)
・・・?

2007/12/18 (Tue)
「分かったぞ!分かった!
私は面白いと感じることを必要としているんだ!
小難しいものを読んで一体なんになるというのだ
私はそういうものを面白いと感じることができる人間か?
難しいものを読んでさらに深い考えに進む人もいるが
私はそういった類の人間じゃない・・・
私は、そういった難しい思考を使いこなせる人間になりたかったのかもしれない

私は『こういう小難しい本を読んだぞ!どうだ!すごいだろ?』
と自慢したいだけだったんだ・・・
よし!なんとなく自覚したぞ!

私は『面白いなぁ』と感じれるものを見たり聞いたり読んだりするべきなんだ!
色々と探っていけばそういったものに出会うことができるはずだ
楽しみだなぁ・・・

楽しみを増やしておこう
こういうのも悪くないなぁ・・・」

2007/12/19 (Wed)
その食べ物は赤色やら青色、黄色、緑色、オレンジ色、紫色・・・などの色が渦を巻いているようだった。
「まずそう・・・」
「食べたほうがいいぞ、ここではこれしか出ないからな・・・」
「うっ・・・匂いもひどい・・・」
「これで着色料は使っていないそうだ・・・」
「どうやって作ったんだ・・・なにで出来ているんだ・・・」
そのままじゃとても食べることができないからよく混ぜる
念入りに混ぜる。
すると、それはどろどろとした深みのある黒色に変化する。
それはまるでヘドロのようであった。
(本当に食べれるのか・・・?)
男は震えながら、それを念入りに混ぜたスプーンを口へ運んだ。
「うっ・・・まずい・・・」
男は青白い顔をしながらそう呟いた。

その食べ物は粘着性が強くやや弾力性がありなかなか噛み切ることができなかった。
男は噛まず、飲み物を飲む感じで少しずつ胃に詰めていった。
味はとにかく苦い、苦すぎて嘔吐しそうになる。
「なんで・・・こんなものを食べなくちゃならないんだ・・・。
もっとおいしい食べ物を食べたい・・・」
男はそう呟きながらその食べ物を口へ運んだ。

2007/12/21 (Fri)
彼女は悩んでいた。急に未来が怖くなってきたのだ。
「ある本にこう書かれていた。
『過去と未来は配慮する必要はあるが心配する必要はない』
私はこの言葉によって幾度も助けられた。
だが、今度はなにかが違う・・・。
・・・おそらく配慮の仕方が分からなくなっているんだ。
どう配慮すればいいのか分からない。
・・・どうしよう・・・。
過去はもういい。配慮の仕方が分かってる。
あれは過ぎたことだ。どうにもならない。
だが未来は違う。これから来ることなんだ。
現在の私が配慮すれば、配慮したなりの未来が来るだろう・・・。
どう配慮すればいいんだ・・・?
・・・不安に飲み込まれる・・・。
これからどうなるんだろう・・・私・・・。
いや、違う。どうなるかじゃなくて、どうしたいかだ。
どうしたいんだ・・・?
・・・分からない・・・。

なぜ、私はどうして存在しているんだ・・・

・・・ふふふ、ははははは!
ふはははは!そうか!分かったぞ!私の目に映るものすべては私の妄想だ!
すべて!そうだ!そうなんだよ!
私という存在が消えればこの妄想の輪廻から脱することができよう!
ふふふ、私の妄想とは面白い!
私の妄想なら変えてやる!
変われ〜!変われ〜!

・・・どう変えたい?
・・・分からない・・・」
それから彼女は小刻みに震えながら
「いやだ!こわい・・・いやだ!いやだ!いやだ!いやだ!いやだ!・・・」
そう叫び続けた。

2007/12/22 (Sat)
「もう寝よう・・・」

2007/12/23 (Sun)
あたたかそうな家族の横を彼は通り過ぎた。
彼はそれを見て
(実に微笑ましい)
と思ったようだった。

2007/12/24 (Mon)


2007/12/25 (Tue)


2007/12/26 (Wed)
「あぁ、今年とは一体なんだったのだろう・・・
私はこのままでいいのかな
こんなのでいいのかな
と、思いながら生き
そして、死んでいくんだろうな
・・・それもまた一興」
彼女は今年について色々と考えていた。
「あの時ああすれば・・・」
「いやいや、過去はもう変えれない」
「いや、しかし・・・」
「違うな、それは・・・」
などと独り言を喋り始めた。

2007/12/27 (Thu)
「先の効率を考えて行動するんだ」
「分かりました・・・」

2007/12/28 (Fri)
「優越感と劣等感は同じ根から生えたものなのです!」
(うーん、よく分からないなぁ・・・
理解できるのはいつになるかな)

彼女はそんなことを考えつつ靴を履いていた。
「外から雨のにおいがするなぁ、このにおいわるくない」
そんな午後。

2007/12/29 (Sat)
「つらいと思わないで楽だなぁと思い込みましょう!自己暗示をかけましょう!
なんとなく楽になります!
楽になった気がします!
その『気がする』ことこそが重要なのです!」
男が叫ぶ。
「そんなこと言われると、私困ります!」
女が叫んだ。
「つらいと思わせないと私達が困るのです!
楽な人生と思わせたら私達が困るのです!」
「なるほど、あなたは真実を言われると困る類の人間か!」
「真実?人生はつらいものでしょ?楽な人生なんかあるものか!」
「なにを言う、思い込み次第なのだよ!
君は精神というものの強さを理解するべきだ!」
「あなたこそこの世の生き辛さを理解するべきだ!」
「だからそれは思い込み次第で良くも悪くもなるのですよ。
それなら良い方に考えたほうがいいじゃないですか!」
「人生は辛いものなんだよ!おまえに何が分かる!」
会場がざわめく。
「辛いと思い込ませてなにになるというのだ!
自分の首を絞めているだけではないか!」
.
.
.


彼はわくわくしながらそれを見ていた。

それから数日後、
彼は最初に男が言っていたことを実行してみた。
楽になった気がした。

2007/12/30 (Sun)


2008/01/01 (Tue)
「新年になったからと言って変化しません。
日常の輪廻は続きます、しかし永遠はありえません。
変化はきっかけによって生まれます。
きっかけは与えられるか、自分で作らないと駄目なのです」

2008/01/01 (Tue)
「一日一日をじっくりと生きたい」
「鈍い痛みさえあれば時間を長く感じることができるよ」
「痛いのはきらい」

2008/01/02 (Wed)
「分かるよぉ、そうやって人のせい、世の中のせいにしてれば楽だしねぇ」

2008/01/03 (Thu)
ナヤミちゃん「・・・。」

2008/01/04 (Fri)
「みんな、エゴイスト、つまり利己主義者ばかりなんだよ」
という主張はエゴ

という主張はエゴ

という主張はエゴ

という主張はエゴ

という主張はエゴ
.
.
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2008/01/05 (Sat)
「わ・わたしが一体なにをしたというの・・・」

2008/01/06 (Sun)
ものごとというのは、終わってしまえば、過ぎ去ってしまえば、もはやどこにも存在しないのです。
ただ記憶のなかにだけしか・・・


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