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2007/10/18 (Thu)から2007/11/16 (Fri)まで

2007/10/18 (Thu)
「プライドだけは一人前だな。
おまえには何もないのに」

そう言って、冷たい目で彼は見つめる。


2007/10/20 (Sat)
「私?」


2007/10/22 (Mon)
テツオ「・・・疲れた」
今日もテツオは歩く
どこまで行くのか、テツオは知らない。
未来も分からない。誰も知らない。


2007/10/25 (Thu)
テツオは今日も歩く
歩いているうちにトカイという人が密集しているところに到着した。
大勢の人間が動く様子に興味をもったテツオはしばらくの間、見入っていた。


何分ほどたったのだろうか。
(ここにいる人たちは、どういったことを考えているのだろう。)
(ここにいる一人一人の人は、一体どのような人生を歩んできたのだろうか。)
(・・・さて、歩くか)
そう思いながら、テツオは歩き始めた。

歩くにつれ、人が少なくなっていった。
(街外れに向かっているのだろうか?
スラムに入りかけているのだろうか・・・?)
どうやら道に迷ったようだ。
(いつも、どこを歩いているか分からないし、まぁいつものこと、いつものこと)
そう思いつつ、歩き続ける。

そしてしばらく歩くと、みすぼらしい人に話しかけられた。

「今は何時ですか?
もしよろしければ、百円貰えませんか?知り合いに電話をかけたいので…」
テツオは周りを見渡した。
この人に百円を渡してもいいが、
もし、周りにこの人のような人がいたら自分は格好の獲物になってしまう。
情けは人のためならず、とは言ったものの
そうやって自分を危険に晒す気は更々ない

・・・周りに同じような人はいないようだ。
「今は21時42分です。それと、百円です。」
「ありがとうございます」
そう言われるとテツオは再び歩き始めた。

テツオは思った。
(なぜ、あの人が今現在ああいう立場にあるのか?
自業自得なんだろうか?
そこから何か学べることはないものだろうか・・・
真実が分からない。もしあの人が気を悪くしないのなら是非伺いたかった。)

(いや、普通に生活していて、たまたまお金に困っただけだったのかもしれない。
人を疑うことはあまりいいことではないだろう・・・。)

(なぜ、私に話しかけたのだろうか?
他にも人はいる・・・。どうして私なんだ・・・?
その答えは、おそらく自分一人の頭では到底届かない位置にあるだろう。
その答えを知れば私は自覚できる。
敵を知り己を知れば百戦危うからず、だ。
まだ、自分について知らない部分がある。
その知らない部分を、あの人は知っている。)

(なぜ聞かなかったんだ!)
知らない部分は100円以上の価値があるとテツオは確信する。

(・・・おしいことをしてしまった・・・。)
(このことを今後の抱負にしよう)
(こういったことが人に情けをかける、ということだろうか。)

そういうことを考えながら、テツオは白い息を吐きながら再び歩き出した。


2007/10/25 (Thu)
「学問は娯楽だ!楽しむものだ!好奇心によって楽しむものだ!
芸術も文学、数学も学が付くものはみんなこの世で最高の娯楽だ!
娯楽の定義は、『心を慰め、楽しむこと。』
そうなんだよ!楽しむことなんだ!
好奇心を持って楽しむものだよ!
私の言っていることは正しいのかもしれないし
間違っているのかもしれない。
そう、こういった考え方に答えはない!
十人十色だ!一人一人違うものなんだ!
絶対的な答えがあるのは理数系の学問だけだ!
『学問は娯楽』これが私の答えだ!」
だが彼女のように『学問は娯楽だ!』と考える人は少ない。


2007/10/26 (Fri)
「いやその答えはイエスでもありノーでもある」
「なぜそういったことになるの?」
「絶対的な答えがないからさ、だからこういう答えになってしまう」
「でも、その絶対的な答えがないものにみんな点数をつけているよね」
「その数字を信じるべきではない。その点数はその採点者らの主観でしかない
だから絶対とはいえない。多数決もそうだ。
多数決だからといってかならずしも正しいとは限らない。
神もそうだ。神が言ったからこれが正しいというのは間違っている」
「なんか矛盾してるね」
「まぁ、神は絶対的な存在だからね」
「神ってなに?」
「その質問に対する絶対的な答えはまだないよ」
「”まだ”?」
「そのうち見つかるかもね。遠い遠い未来の話さ」
「ふーん、んじゃぁ私見つからないにカップのアイス10個賭けるわ」
「げ!10個も!?・・・んじゃぁオレは見つかるにうまい棒・・・」
「・・・何本?」
「10本」
「10本!?ケチってんじゃないわよ!」
「十分な気もするけど・・・
いや、だって、今現在、絶対的な答えがない問題が多すぎるだろ・・・
それが遠い遠い未来になっても解決できるとは思えないな・・・」
「まぁ、いいわ、その遠い遠い未来とやらまで待ちましょう」
「あーオレもおまえも多分死んでると思う」
「んー・・・それもそうね」


2007/10/26 (Fri)
彼女は悩んでいた。
煩悩の輪廻から抜け出すことができないのだ。
「この苦しみはなんなんだ!くそっ!
不安だ・・・。不安に飲み込まれる。
いつまで続くのだ!なぜ私を創った!?
くだらん性欲で私を創るな!
くそっ!くそっ!!!」
いつになったら彼女は
この輪廻から抜け出すことができるのであろうか。


2007/10/27 (Sat)
「どんなことでも真剣に考えたらそれは学問となりうるだろう」
彼女はそう思い始めた。
読むこと、見ること、考えることは最高の娯楽。
そう彼女は考えている。
「真剣に学んでいる人にあなたのしていることは娯楽だ
と言うのは止すべきだろうな・・・
そういったことで、争いたくない・・・
それに、そんなことをしても自分の利になるとは思えない」

「でも、真剣に学んでなお、『これは娯楽だ』と答える人がいるかもしれない。
ということは、
1.真剣に考えてそれは学問だと考える人
2.真剣に考えてそれは娯楽だと考える人
3.真剣に考えないでそれは学問だと考える人
4.真剣に考えないでそれは娯楽だと考える人
に分けることができる。
私は4かな、真剣に考えるということがどういうことなのかよく分からないし・・・」

「私は学問は娯楽と考えていたが、
・・・逆の発想もあるな。
『学が付くものは、すべて学問だ』
こういう考え方をする人もいるかもしれない・・・
いや、必ずいるだろう。世の中は広いのだ」


2007/10/28 (Sun)
「なんだここ?」
「しらねーよ!」
「わっ!木が喋った!」


2007/10/29 (Mon)
精神だけは守らないと駄目だ。
精神が崩壊すると肉体が崩壊してしまう。

精神を安定させる術を早いうちに覚えておいたほうがいい。

精神の安定を!精神の安定を!


彼は最後にそう叫んだ。


2007/10/31 (Wed)
「それと、性欲をコントロールする術も早いうちに覚えたほうがいい。
そうすれば肉欲を求めないで済む。
今まで肉体の欲求に使っていた時間を、勉強や読書、趣味に活かすんだ。
そうすることによって、自分をさらに上へ上へと成長させることができる。

勃たせまいと思ったとき勃たせないで
勃てと思ったときに勃つのが理想
つまり、本能に理性を加えるのさ」
「・・・そんな無理してると小さくなるかもよ」
「え?・・・だったら、今すぐやめようかな・・・」


2007/11/01 (Thu)
彼は見てしまった。
彼の大好きなC子ちゃんと大嫌いなFが接吻をしているところを!
その接吻は実にいやらしかった。
接吻が発するいやらしい音が彼の耳の奥まで響く。
(なぜFがC子ちゃんと・・・なぜだ!なぜなんだ!?クソッ!クソッ!!)
今、彼は絶望している。
そして、その絶望は少しずつ少しずつ憤怒へと変貌していった。

体を震わせながら、彼の人相は鬼のようになり・・・
だが、彼は自分を見失う前に気付いた。
「相手はあのFだぞ!出て行ってもいつもみたいにぼこぼこにされて・・・
冷笑されて終わってしまう・・・。
どうすればいいんだ・・・?諦めるのか!?
諦めれるはずがない!
憎い!憎い!憎い!憎い!憎い!
やつが!!奴が憎い!!!
どうすればいい・・・
どうすればいいんだ?
誰か教えてくれ!」

そうぶつぶつと独り言を呟くと彼の前に天使が現れる。
天使は、彼に憎悪によって人を殺すことのできる能力を与える。

彼は憎悪によってFを殺す。
何がなんだか分からなくなり泣き叫ぶC子。
高揚感に浸る彼。

はたして、彼とC子は結ばれることになるのか?
それとも・・・?

(未完)


2007/11/03 (Sat)
彼女は悩んでいた。
「あぁ、私は二番煎じのものしか作ることができない・・・
原型と呼ぶ存在を少し変えて
『これは原型と違う。私のオリジナルだ!』と声にするのではなく、
私は、完全なオリジナルを作りたいのだ・・・。
ちやほやされるためではない。あんなの虚無だ。
自分のため、自己満足ため、
完全なオリジナルを作ったときの高揚感を私は味わいたいのである。
・・・いや、その高揚感も虚無かもしれない・・・」
彼女は祈るようなポーズを取り考え込んだ。
「私は何を考えてるんだ・・・。
もっと賢くなって虚無に惑わされないようにするんだ・・・」
そうぶつぶつ呟くと、目を閉じ、また考え込んだ。

そして、彼女は何か悟ったようだ。
「賢くなるには自覚することだ
と、私は考える。例えば・・・
『私は愚かだ』これは自覚だ
『私は愚かだ。だからだめなんだ』これは自虐だ
この自虐は、愚か=だめ という因果関係が実に曖昧だと私は考える。
愚か は未熟であるだとか、劣っているという意味だが、
これのどこが『だめ』なんだ?
未熟であっても劣っていても別にいいではないか。
哲学者のモンテーニュはこう説いている
『人間は起こることよりも、
起こることをどう評価するかによってひどく傷つくのだ』と
私の言っていることと少しずれているが・・・
つまりだ、評価の仕方次第なんだよ。
私は愚かだ。という評価まではよしとしよう
だが
私は愚かだ。だからだめなんだ。という評価をすると傷ついてしまう。
自覚と自虐を間違えないほうがいい。
自虐をしても賢くはなれない。
自覚すべきだ。私は、自覚すべきなんだ
・・・だからなんだ。だからなんだ!
賢くなって、虚無に惑わされなくなって
一体なんになるのだ!それに意味は?意味はあるのか!
・・・私の言っていることすべてが虚無なのかもしれない。
・・・ん?・・・え?あれ?」
彼女は混乱しだしてしまい、またしても考え込んでしまった。


2007/11/04 (Sun)
「おい!葉の色が変わってるぞ!」
「なんだ!黄葉も知らないのか?
葉が黄色になることを黄葉
赤色になることを紅葉
今のオレは黄葉しているが
がんばれば赤色になるから紅葉することもできるぜ?
すげーだろ!」
「すげー!」
「だろー?」


2007/11/05 (Mon)
男「これだから女は・・・!」
女「これだから男は・・・!」
(中略)
男はだれにでも暴力を振るうDV男になり
女はなんでも男のせいにするフェミババアになりましたとさ
(おわり)


ちょっと待て!中略の部分に何があった?

うーん・・・、塞翁が馬ってやつかな。
人生には色々とあるのさ。

そういうもんなのか。
-------------------------
塞翁が馬(さいおうがうま)
人生は吉凶(きっきょう)・禍福が予測できないことのたとえ。

http://gogen-allguide.com/sa/saiougauma.html
http://www3.kcn.ne.jp/~jarry/koji/kj004.html

語源・由来が面白いなぁ
座右の銘になりそう。


2007/11/06 (Tue)
彼はテレビをつけると、彼が小さい頃によく遊んだ○○が映っていた。
○○は叫んでいた。
「お前達は理解しようとしない!
私達のような人間を理解しようとしていない!
私達を見ると、まるで信じられない人間として扱う!
なぜ信じられない人間として見るのか?
理解しようとしていないからだ!
自分達と同じような人間を造るように教育したおまえたちは
自分達と同じような人間しか理解しようとしない!
私達はお前達の矛盾に気付いている!
もうその矛盾を押し付けるのはやめろ!
『平和!平和!』と叫んだ口で
『死ね!死ね!』などと他人の嫌がる事を言うお前達だ!
お前達の矛盾があるからこそ私達が生まれる!私達が造り出される!・・・」
.
.
.

そういったことを○○は何回も叫んでいた。
彼は、小さい頃の○○の記憶を思い出していた。
「変わっちゃったなぁ・・・○○・・・
早いなぁ・・・時間が彼を変えたのかな・・・」
そう言ってから、しばらくの間テレビを見つめていた。

そして、テレビを消し、彼は目を閉じ昔の情景を思い出していた。
「そう、あれは私がまだ小さい頃・・・」
彼は誰かに語りかけるような口調で独り言を呟き始めた。
(未完)


2007/11/07 (Wed)



2007/11/09 (Fri)
「焦燥感がすごい・・・!なんなんだこれは!
なぜ焦燥感を感じるのか、自分で考えろ!考えるんだ!

・・・私は1日という時間を有効に使えていない。
だから焦燥感を感じるのだ・・・。
その時間を使って、私はもっと知識を増やすべきなんだ。
ここ最近、知識の貯蓄量が増えていない。

そして、私には知ることにもっと好奇心を持つことも必要だ。
無知は罪だ。なにかことが起こってしまったとき知らないでは済まされない。
もっと、知るべきだ!知るべきだ!!
知ることに好奇心を持て!
知識を増やすのだ!」

彼は震えた声でそう叫んだ。


2007/11/10 (Sat)
「彼らには異性という存在が必要であり
また、彼らには理想という虚無が必要であり
私には小難しい考えという虚無が必要である

だんだん分かってきた気がする」


2007/11/12 (Mon)
「ふん!大した苦労もしていないくせによくそんなことが言えるな!」
「何言ってんだ?」
「苦労してからものを言えよクズ野郎!」
「苦労の定義を言えよ」
「ん?そんなことも知らないの?(笑
"物事がうまくいくように、精神的・肉体的に励むこと。
逆境にあって、つらいめにあいながら努力すること。
また、あれこれ心を用いること。"だな」
「なんだ?苦労を必ずしなければならないという義務でもあるのか?」
「別に?義務なんかないさ、
ただ、苦労していない人間のいうことはなんというか
軽いんだよ!言うことに深みがない!」
「なんでおまえは言うことに深みを求めるんだよ!
だいたい俺は、そういった自称苦労している人間が言う
『私、苦労してるんだよねー』みたいな自分語り・不幸自慢
が大っ嫌いなんだよ!」
「てめーの意見なんか聞いてねぇよ!」
「うるせぇ!おまえみたいな人間は
ちゃんと苦労の定義に入っている苦労に順位をつけて
これは苦労じゃない。あれは苦労だ と考える・・・まではいいが、
それを人に押し付けるんだよな!
そういうやつも大っ嫌いだ!
そういえば、おまえみたいな奴に限って大した苦労してないんだよな(笑」
「だから、てめぇの意見なんか聞いてねぇよ!がみがみがみ・・・」
「は!?あーだこーだ・・・」
.
.
.


「って感じの事が何十世紀ぐらいも前から今現在にかけて行われているみたい」
「へぇー、伝統的なんだね」


2007/11/13 (Tue)
「えー」


2007/11/14 (Wed)
「・・・」


2007/11/15 (Thu)
ふーん、じゃぁ君がJかい?
そうさ、僕がJだよ
実に残念だね、君はJじゃない
なんだって?
証言者がいるんだ、しかも三人もだ。残念だね
そんなばかな、あの時私一人だったはず
ちゃんと何回も何回も確かめたんだ
残念だったね
くそ!簡単に言ってくれるな!
僕は必死だったんだぞ!
これに一体どれだけの金と時間を賭けたと思っているんだ!
こんなこと予想してなかった!
その証言者を出せ!
ぶん殴ってやる!
口が悪いね。口の悪い人間は嫌われるよ。
そんなこと知るか!僕がJだ!
これは間違いないんだ!
ほら証明だってある!
がさごそ
これが証明さ!
この証明ではこの世界では適応できないよ。
残念だったね
君はそれしか言わない。いつも残念だねとしか言わない
くそっ僕が本当のJなのに
残念だね


2007/11/16 (Fri)
タバコの煙が上に充満し、部屋が黒ずんでいる薄暗い居酒屋で
彼は、蝿が浮た不味い酒をちびちび飲んでいた。
半分ほど飲んでその蝿に彼は気付いた。
彼は嫌な顔をしながらその蝿を取り除いたが、
その蝿は雌だったらしく、腹が裂けていてその中に細く小さいウジがうごめいていた。
そのウジの数匹が酒に落ちていく。
ボウフラのように動きながら底の方へと沈んでいった。

彼は気分が悪くなった。吐き気もしたようだった。

店主に文句を言おうと彼はしようとしていたが、
不機嫌そうな店主を見るや否や彼は何か言われるのを恐れ、うつむき小さい声でぶつぶつと独り言を言っていた。
「・・・今日は最悪だ」

彼は顔を上げ周りを見渡した。
客は彼の他に5・6人、全員何も喋らずただただ酒を飲んでいた。
店主は不機嫌そうな顔で客を見渡し、
「つまらねぇ客どもだな」
そう呟くとタバコに火を点け足を組み週刊誌を読み始めた。

しばらくすると、初老気味の男が若い男の席へと移った。
二人はひそひそと何か話していたが、酔いが回ったのか
声は次第に大きくなっていった。
彼は耳を立て彼らの会話を聞いていた。

若い男はJという人間なのかもしれない。
完全に肯定できないのは、彼らの言っていることがよく分からないのだ。
証言者が三人・・・あの時は一人・・・金と時間がかかる・・・この証明はこの世界では適応されていない・・・
何を言っているんだ・・・?
彼らが言い合っていることは、なんというか論点が合っていない。

彼はそんなことを考えながら聞いていた。
それから初老の男と若い男の間に沈黙が流れた。
しばらくすると、若い男が席を立ち、憤然気味の声で
「クソッ!オレがJだ!オレこそが本当のJだ!
これは昔からそうだった!クソッ!クソッ!!クソッ!!!」
そう叫ぶと、初老の男は
「残念だったね」
そうもの悲しそうに呟くと、若い男はなにやらぶつぶつと言いながら店を出て行った。
それを見ていた店主が
「おい、おっさん、あんたの連れだろ?ちゃんと金払えよ?」
「分かりましたよ・・・非情に残念だ・・・」
「分かればいいんだよ。ところであんたら何を言い合っていたんだ?」
店主の質問には応じず、初老の男は店を出て行った。
「つまんねぇ客だな」
店主の声が店に響いた。

しばらくしてから彼も席を立ち
店主に勘定を払うと店を出て行った。
勘定を払っているときの不機嫌な店主の顔が彼は気にくわなかった。
おまえもつまんねぇ客だな
そう言っているような気がした。

外に出た。新鮮な空気が彼を浄化する。
彼は、深呼吸すると、彼らが何を話していたことを彼は思い出していた。
(証明というのはJという名称のことだろうか、しかし、金と時間がかかっている・・・?
証言者・・・?・・・この世界では適応できない・・・?
この世界・・・?)
彼らの言っていることを理解しようとしたが、
頭が痛くなってきたので考えるのを辞めた。
「彼らは一体なんだったのだろう・・・
もういい、考えるのはやめよう。
明日以降になればこんなこと忘れているだろう・・・」
彼はそう呟き、虚空を眺めた。


2007/11/16 (Fri)
その扉の向こうには一体何があるのか
私を動かすのは好奇心だろうか
いや、ここから逃げ出したいためか
欲の境地を求めるためか
扉の向こうに行っても何も得ることができなかったらどうする?
君は期待しすぎだな
期待なんかしない方が得だよ
でも、その先に奴がいたらどうなる
そのときはそのときさ
受け入れよう


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